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  • 執筆者の写真あすか工房

アドラーの問題行動の5段階を考える

アドラー心理学の「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」と言う本は両方とも読みましたがとても読みやすくてオススメです。 先日書いた、アランの「幸福論」もそうですが、スーっと読み流してしまうところと、掘り下げたいところが入り混じってて面白いです。 アドラーの言う、問題行動の5段階について興味を持ったので今思うことを書いてみます。


なぜ問題行動に走るのか。 アドラー心理学が注目するのは、そこに隠された目的です。 いかなる目的を持って問題行動に出ているのか、5つの段階に分けて考える。 ーーー引用

5つの段階とは、 「1:称賛の要求」「2:注目喚起」「3:権力争い」「4:復讐」「5:無能の証明」 となります。


分かりやすい言葉に置き換えると、 「褒めて欲しい」「かまって欲しい」「あなたなんか嫌い」「嫌がらせ」「諦め」かな。


ねえ私可愛いでしょ。 彼に褒めてもらいたい。 でも、なかなか上手く行かないと、かまってちゃんになります。 褒められなくてもいいや、でも振り向かせたいから色々やってみる。 それでもダメだと、ああじゃあいいのね、私もうあなたのことなんて嫌いになっちゃうからね、いいんですね? それがダメだとちょっと異常行動に走ります。 もういいです、じゃあ逆に憎んでください。 それで相手にされないと、諦めます。


願望 → 焦り → 怒り → 狂い →絶望 と変化して行きます。


2の「注目喚起」は、最近の言葉でピッタリくるのが「かまってちゃん」じゃないかな。 あ〜ぁ、辛い。 みたいなこと呟いて、気にかけて欲しいって段階です。 これは私もすごーくよく分かります。 私もかなりかまってちゃんな部分あるのでw 女性に多い傾向じゃないでしょうか。 でも、これはあまりいい結果を生んだことはないかもしれないですね。 でもやりたい気持ちはよく分かる。 注目されたいという欲求は、とても人間らしいのです。


アドラーも言ってますが、4番目以降の段階になると異常な行動になります。 4の「復讐」は特に興味深いと思いました。


かけがえのない「わたし」を認めてくれなかった人、愛してくれなかった人に、愛の復讐をする。 愛の希求がかなわないと知った瞬間、人は一転して「憎しみ」を求めるようになる。 ひたすら「相手が嫌がること」を繰り返す。 ーーー引用

アドラー心理学では、自傷行為や引きこもりもこの復讐の段階であると言っています。 こんなことするのはあなたのせいだからね、ってことですね。 2の注目喚起で、におわせてたことを、実際にやる、ってイメージですかねえ。 かまってちゃんだったり、最近で言うところの「メンヘラ」」だったりは、まだ2段階目なので、口だけで実際には何もしない。 でも、4段階目以降は、実際に行動に出てしまうので注意が必要です。

5の無能の証明では、もうこれ以上傷つかない様に、最初から諦める様になります。 自分は、無能であると自分に言い聞かせます。 4段階目以降はもう、素人にはどうすることも出来ないので、専門家に委ねるしかありません。 逆に考えると、そうなる前にはどうにか素人でも、周りに出来るのではないかと思うこともあります。 これは今後わたしが考えたい課題になりそうです。

ちなみに、かまってちゃんやメンヘラな段階では、ありのままで十分価値があるんだと伝えていけば良いとアドラーは言っています。 それは確かにそうですね。 これは自分にも出来そうです。 自分に出来ることから、コツコツと。

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