今日はハンドメイドで服を作ってるあすか工房ならではのマニアックで裏技的な情報を公開します。
え?洋服を作るのに、ニッパーやペンチがいるの? いやいや、時にはトンカチで思いっきり叩く時もあるし、工具は必需品です。 女の子のお裁縫の趣味ですオホホなイメージとは全く違う、ハンドメイド服作りの裏の顔をお見せしましょう。
今回は、ファスナーのお話。 洋服にはめっちゃ必要なファスナー。 脱ぎ着をする際に、被って着ることが出来ないタイトな作りの洋服の場合、ファスナーで開くことでスムーズに脱ぎ着をすることが出来る魔法のアイテムです。 あすか工房の服は、タイトなシルエットが多いのでファスナー必須です。
普段何気なく皆さんが使ってるファスナーですが、作り手は結構苦労してるんですよ。そこらへんをアピールしたい!w
特に、長さの調節は大変です。 オープンファスナー (ジャンパーとかパーカーとかの前開きについてるやつ)の場合は、長さを調節する時に務歯(凸が連なってるみたいなやつ)を取らないといけないですが、これが大変。。
上から1.5cm程度、務歯を取った写真です。 ネットで調べると、喰い切りを使うといいと書いてありまして、探したのですがまあまあいいお値段する・・・
と思ってたら、100均にいいのあったー。
この手に持ってるやつ、100均のニッパーです。 喰い切りと厳密には違うみたいだけど、十分役割を果たしてくれましたのでおすすめです!
務歯の取り方は、コツがいるのですが、まず凸の上の部分を切断します。そうすると下の土台の部分が剥がれやすくなるので、ニッパーの先っちょを使ってメリメリと剥がすと綺麗に取れますよ。 取り方の説明が急に雑ですが、これはもう職人技で、自分でやりやすい方法を編み出すのが一番だと思います。 私も何回も失敗しながら身につけた技ですので、練習あるのみです!
そして忘れてはいけないのが、最後にこの止金をつけること!
これは忘れると悲惨です。
ファスナーのスライダー(持ち手)がスルッと抜けてしまうので要注意。
スライダーは抜けると入れ直すのがちょっとしたストレスですので。。
ここではペンチの登場(ちなみにこれも100均)。
務歯の一番上の始まりの部分に止金を挟んでペンチでギュッと挟みまくります。
実は私はこの作業が苦手なので、場合によっては止金を使わず太い糸でくくって止金代わりにします。自分の不得手から編み出した技ですのでこれは正解かどうかは知りません。ちょっと見た目がアレですが、機能としては糸でも十分です。たまにやってる人見かけます。
みなさんがなんともなしに着ている洋服には、ちょっとした部分にも作り手の苦労(それを愛と呼ぼう)があるってことがお分かりいただけたでしょうか。 「ファスナーが付くと値段上がるよ」って言うと、大抵の人は、「へ?なんで。」ってお顔されてますが、そう言うわけで値段上がります!w よろしくね〜
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